外見のトゲに気圧されてしまいがちですが、ランブータンの正しい食べ方を一度覚えれば道具を使わずに素手で数十秒で処理できます。
まずは皮の剥き方のコツです。ナイフがある場合は果実の中央に刃を当てて浅くグルリと一周切れ目を入れ、上下にひねればカパッと半球が外れます。しかし、手元に刃物がない場合でも以下の3ステップで綺麗に剥くことが可能です。
- 親指の爪で割れ目を入れる:果実の中央付近に親指の爪をグッと食い込ませ、皮に小さな裂け目を作ります。外皮は厚みがあるものの革のようにしなやかで、強い力は不要です。
- 両手で外側へ押し広げる:割れ目に両親指をかけ、親指を外側へ押し倒すようにして殻を二つに裂きます。
- 果肉をつるりと押し出す:下側の殻を指先で軽く押すと、真珠色のつるんとした果肉がポコッと飛び出します。
次に、日本の一般家庭で最も重要となるのが冷凍ランブータンの美味しい解凍法です。国内で流通するランブータンの約8割は急速冷凍(IQF)された輸入品です。ここで多くの人が犯してしまう致命的なミスが「電子レンジでの急速解凍」や「冷蔵庫での完全解凍」です。完全に解凍しきってしまうと、細胞壁が壊れて果汁(ドリップ)が全て流れ出し、果肉がブヨブヨのスポンジ状になって風味が著しく劣化してしまいます。
現場検証で導き出された最も美味しく食べる黄金比は、「室温で15分〜20分置いた半解凍状態」です。果皮の表面にうっすらと霜が浮き、指で押すと果肉がわずかにへこむタイミングで殻を剥きます。中心部がほんのりシャリッとしたシャーベット状態で口に含むと、濃厚な甘みが冷気によって引き締まり、天然のトロピカルアイスデザートとして最高の食感を味わえます。