SNSや大手掲示板、Q&Aサイトに投稿された市販睡眠サポート薬に関する数万件の生データを分析すると、利用者の体験談には顕著な共通パターンが浮かび上がってきます。
ポジティブな評価としては、「出張先のホテルで枕が変わって眠れなかったが、すんなり入眠できた」「翌朝のプレゼンを前に高ぶっていた心が落ち着いた」といった単発利用における成功体験が目立ちます。しかし、服用が3日を超えたあたりから、ユーザーの論調は一変します。
「飲むと入眠はできるけれど、翌朝起きたときの頭の重さが尋常じゃない。まるで酷い二日酔いのようで、午前中の仕事が手につかない」(30代会社員・男性)
「1日目はストンと眠れたのに、3日目には同じ量を飲んでも全く眠れなくなった。怖くなって2錠追加しようか迷った」(20代フリーランス・女性)
こうした声が頻出する背景には、ジフェンヒドラミン塩酸塩の体内半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)の長さがあります。個人差はあるものの、この成分の作用持続時間はおよそ7〜9時間に及びます。就寝直前に服用しても、起床時刻の段階でまだ体内に相当量の成分が残留しているため、「睡眠導入剤 副作用 翌朝の眠気」として現れるのです。
さらに深刻なのは、ネット上で散見される「効かないから倍量飲んだ」「お酒と一緒に流し込んだ」という危険な報告です。アルコールと抗ヒスタミン薬を併用すると中枢神経抑制作用が過剰に増強され、健忘(記憶障害)や夜間の異常行動、呼吸抑制といった生命に関わる重大な事故を招きます。