注文時に「Water, please」とだけ告げて、店員から素早い畳みかけのような質問を返され、立ち尽くした経験はないだろうか。かつては無料のグラス水が当たり前のように出てきた北米や欧州の都市部でも、現在は注文の段階で厳密な指定を求められるケースが増えている。
特にロンドンやニューヨーク、シドニーといった都市のレストランでは、着席と同時に「Still or sparkling?(常温・冷水か、炭酸水か?)」と聞かれるのが標準的な流れだ。ここで言葉に詰まると、店側の判断で最も単価の高い高級ブランドのボトルがテーブルに運ばれてくることもある。曖昧な返答を排し、自分が何を求めているのかを一言で明確に伝える技術が求められているのだ。