事件直後の現場には、午前中の騒動を聞きつけた写真週刊誌や新聞社のカメラマンが待機していました。転落の瞬間に居合わせた一部の報道カメラマンによって、衝撃的な遺体の状態が生々しく撮影される事態となりました。
特に写真週刊誌『FOCUS(フォーカス)』(新潮社)や『FRIDAY(フライデー)』(講談社)などのメディアは、現場写真を誌面に掲載しました。中でも『FOCUS』は遺体が横たわる現場写真をモザイク処理を施さずに掲載したため、読者や遺族、教育関係者から激しい非難を浴びる前代未聞のスキャンダルへと発展します。
この事件を契機に、日本のメディア界では自殺報道に対する倫理基準と報道規制についての議論が急速に加速しました。センセーショナルな写真や現場の過激な描写が青少年に与える心理的影響が国会でも問題視され、日本新聞協会や民間放送連盟は過度な描写の自粛ガイドラインを設けることになります。現在、ネット上で検索される「飛び降り画像」の多くは、当時流通した週刊誌のスキャンや無断転載がデジタル空間に残留したものであり、プラットフォーム側によるフィルタリングや削除対応の対象となっています。