2026年夏場所を最後に現役を引退。長年親しまれた大銀杏にハサミを入れた断髪式には、多くのファンや角界関係者が詰めかけ、涙と笑顔でその第二の人生の船出を祝福した。年寄「井筒」を襲名した彼は、名門の看板を背負い、木瀬部屋の部屋付き親方として後進の指導に本格的に乗り出すこととなった。
現役時代の名声に奢ることなく、親方となってからも彼の姿勢は変わらない。早朝の稽古場に誰よりも早く足を踏み入れ、若手の四股やすり足の軌道に細かく目を光らせる。自分が怪我で苦しんだ経験があるからこそ、力士たちの身体の変調や精神的な悩みにいち早く気づくことができるのだ。