現在、ネットコミュニティやSNS上で観察される「おもしれー女」の使われ方は、当初の少女漫画的な文脈を大きく拡張しています。SNS分析ツールや主要掲示板の書き込み動向を追尾すると、主に3つのパターンで運用されている実態が浮き彫りになります。
第1に、「VTuberや配信者に対する最大級の称賛」としての用例です。美少女アバターを纏いながらも、奇抜な企画を行ったり、豪快なゲーム実況で予想外のリアクションを見せたりする配信者に対し、リスナーは親しみと敬意を込めて「やっぱりこの人、おもしれー女枠だわ」とコメントを残します。ここでは外見の美しさと内面のギャップがコンテンツ価値として消費されています。
第2に、「悪役令嬢作品におけるお約束のツッコミ」です。破滅フラグを回避しようと農業に没頭したり、商売に狂奔したりする主人公に対し、婚約者である王子が「フッ、おもしれー女」と惚れ直すシーンは、読者にとって「待ってました」と言わんばかりの定番の様式美として楽しまれています。
第3に、「自己申告や友人間の自虐ネタ」としての定着です。「推しのグッズを買うために奇行に走った」「マッチングアプリでやらかした」といったエピソードを披露する際、「これで私もおもしれー女になれたはず」と締めくくることで、失敗談をユーモアに変えるセルフプロデュースの手法として広く用いられています。