落ち葉が舞い散るボストンの公園。ベンチに腰掛ける二人を捉えた引きのカメラワークから、じわじわと寄っていく映像美。そして、二人が互いの思いを確かめ合い、抱き合うそのコンマ数秒前に流れ出すMISIAの『Everything』。イントロのホーンセクションが鳴り響いた瞬間、画面から溢れ出る感情の熱量は画面越しにも肌が泡立つほどだ。
演出を担当した武内英樹らの映像ディレクションは、緻密な計算の上に成り立っていた。セリフの間、演者の息遣い、そして音楽の介入タイミング。現代の倍速視聴文化では決して味わえない「ドラマの尺(タメ)がもたらすカタルシス」の最高峰が、あの最終回ラストシーンには詰まっている。