この救援活動において特筆すべきは、江頭2:50が完全非公表を徹底していた点です。当時の所属事務所であった大川興業のスタッフやマネージャーにすら行き先を告げず、テレビ局や新聞などの報道機関への連絡も一切行いませんでした。
芸能人が被災地支援を行う際、どうしても付きまとうのが「売名行為」という心ない批判です。江頭2:50はそうした雑音を極度に嫌いました。支援に向かう際、彼はトレードマークの黒タイツではなく地味な普段着に身を包み、サングラス、深めのニット帽、マスクを着用して完全に顔を隠していました。
「有名人としてチヤホヤされたいわけじゃない。ただ物資を届けて、誰にも気づかれずに立ち去る」。それが彼自身の決めたルールでした。いわき市内の避難所や特別養護老人ホームに到着した際も、受付で芸能人であることを名乗ることなく、一般のボランティア配送業者を装って黙々と荷下ろし作業を始めたのです。