なぜこれほどまでに芸能界では高血圧の事例が頻発するのか。その根底には、医療・ヘルスケアの観点から見ても過酷すぎる労働環境がある。早朝から深夜に及ぶ不規則な撮影、ロケ弁中心の塩分が偏った食事、プレッシャーによる慢性的な交感神経の緊張、そしてストレス発散のための過度な飲酒や喫煙だ。
交感神経が優位な状態が長く続くと、血管は収縮し続け、しなやかさを失って硬化していく。若さや体力を過信している時期ほどケアが後回しになりやすく、気づいたときには動脈硬化が進み、血圧が200を超える危険水域へ足を踏み入れている。多忙を極める現代のビジネスパーソンにとっても、決して他人事ではないライフスタイルの罠がそこには隠されている。