細木氏の家族観や結婚観を紐解く上で欠かせないのが、彼女自身の若い頃の壮絶な経歴と原家族の構成です。1938年、東京・渋谷の歓楽街で生まれた彼女は、父が非合法な興行や事業を手掛ける複雑な家庭環境で育ちました。母は父の正妻ではなく後妻的な立場にあり、幼少期から「自らの力で生き抜く強さ」を骨の髄まで叩き込まれたと語られています。
10代半ばで家計を支えるために働き始め、10代後半には銀座にクラブ「カチューシャ」をオープン。持ち前の度胸と人心掌握術で銀座屈指の有名ママへと上り詰めました。この時期に培われた政財界や芸能界の重鎮との太い人脈が、後の六星占術の確立やプロデュース業の礎となっています。
しかし、30代で巨額の負債や裏社会のトラブルに巻き込まれ、人生のどん底を経験。その逆境の中で中国古来の運命学や易学を猛勉強し、独自の解釈を加えた「六星占術」を完成させました。1980年代に出版した著書が空前のベストセラーとなり、人生相談本やテレビ番組を通じて一世を風靡するに至ったのです。自らの力のみで運命を切り拓いてきたという強烈な自負が、彼女の生涯にわたる「男性に依存しない生き方」を決定づけました。