R2000以上のハイレベルな対局では、序盤の構想力が勝敗の8割を決定づける。AIの研究が進んだ現在、かつての定則通りに指すだけでは一瞬で不利に陥るケースが激増した。最新のトレンドでは、角換わりや相懸かりにおける「飛車先の歩の切り合い」のタイミングを巡り、数手先のリスクをミリ単位で計算する神経戦が展開されている。
高段者たちはAIの推奨手を単に丸暗記するのではなく、「なぜその手が最善なのか」という理由を自身の言語で解釈している。中盤の難解な局面において、駒の損得よりも「駒の働き」と「王の安全度」を優先する大局観が、勝率を左右する決定的な差を生み出しているのだ。