近年オープンするウッドスタイルのカフェを観察すると、共通する重要なキーワードがある。それが「地域材・国産材の地産地消」だ。
かつて輸入材に頼りがちだった店舗建築だが、環境意識の高まりとともに、地元産のカラマツやクリ、クスノキといった個性豊かな国産材を積極的に採用する動きが加速している。樹種によって色合いも肌触りもまったく異なる。店ごとに異なる「木材のストーリー」を味わうのも、巡訪の大きな楽しみだ。地域の森林資源を適切に使うことは、下草刈りや間伐などの山のお手入れにつながり、水質保全や災害防止、ひいてはCO2吸収源の維持に寄与する。私たちが一杯のカフェラテを楽しみ、木の椅子に腰掛ける行為そのものが、日本の豊かな森を守る小さな一歩になっている。