インターネット上のコミュニティやSNSでは、時折「エメラルドスプラッシュは決め手に欠ける」「弾かれてばかりで当たらない技なのではないか」といった誤解やネタ交じりの声が見受けられます。しかし、原作のエピソードを丹念に検証すると、その実態は全く異なります。
タワーオブグレー(灰色の塔)戦では超高速で飛び回るクワガタ型スタンドを車内の座席を利用した触手トラップで捕獲して撃破し、夢の世界で承太郎たち全員が行動不能に陥った「デス・サーティーン(死神13)」戦では、機転を利かせてスタンドを夢の中に持ち込み、体内侵入能力で完勝を収めました。つまり、エメラルドスプラッシュは単なる力任せの飛び道具ではなく、「敵の死角を突く」「退路を断って確実に仕留める」ための戦術的フィニッシャーとして設計されているのです。
一方で、明確なハイエロファントグリーンの弱点も存在します。それは、遠隔操作型スタンド共通の宿命である「接近戦における絶対的なパワー不足」と「触手へのダメージの本体フィードバック」です。触手を広範囲に伸ばしている最中に広範囲攻撃を受けたり、近接パワー型に一気に間合いを詰められたりすると、肉体へのダメージを回避できません。花京院はこの弱点を熟知していたからこそ、常に距離を取り、環境を利用した立体的な戦術を展開していました。