豊洲市場でランチを楽しむための第一歩は、巨大な敷地内に分散する「3つの飲食エリア」の特性を把握することです。ゆりかもめ「市場前駅」の改札を出ると、ペデストリアンデッキ(連絡歩道)が各街区へと直結しています。入場に際して特別な入場料や身分証の提示は不要であり、一般の観光客でも案内看板に従って歩くだけで各フロアにアクセスできます。
まず、最も店舗数が多く観光客が集中するのが水産仲卸売場棟 6街区 グルメエリア(3階)です。築地時代からの看板を背負う「寿司大」をはじめ、海鮮丼専門店、うなぎ、カレー、喫茶など多彩な22店舗が軒を連ねます。市場の熱気を肌で感じられるメインストリートである一方、ピーク時の混雑度は最も高くなります。
続いて、市場前駅から連絡通路を左手(東側)に進んだ先にあるのが管理施設棟 7街区 レストラン街(3階)です。ここには移転時に単独で移ってきた名店「大和寿司(だいわずし)」のほか、とんかつ「八千代」、中華「やじ満」、喫茶「愛養」の流れを汲むカフェなど13店舗が並びます。広々とした通路設計で、落ち着いて食事を楽しみたい層に適しています。
そして、最も見落とされがちな穴場が青果棟 5街区 おすすめランチエリア(1階)です。駅からデッキを降りて1階へ向かう動線のため観光客の流入が比較的緩やかで、江戸前天ぷらで名高い「天房」や老舗寿司店、そば店など実力派の3店舗が営業しています。「並び時間を最小限に抑えつつ本物の職人技を味わいたい」という通が真っ先に目指すフロアです。