ドロドロとした愛憎劇の中で、視聴者の癒やしであり最大の救いとなったのが、ジウォンを陰ながら支える部長ユ・ジヒョクを演じたナ・イヌだ。冷徹な大企業の後継者でありながら、ジウォンの前でだけ見せる不器用な優しさと溢れ出る愛おしさ。そのギャップに胸を打たれたファンは数知れない。
ナ・イヌ自身もまた、タイムスリップという秘密を抱えた複雑な役どころを静かな熱量で演じ切った。背中で語る悲哀、大切な人を二度と失わないという静かな決意。過激な展開が続く劇中で、彼の存在は作品全体のトーンを絶妙に引き締め、大人のロマンスとしての深みを与える大きな役割を果たしていた。