多くの方が疑問に感じるのが、「以前処方された頓服薬(痛み止めなど)の余りはいつまで使えるのか」という点です。処方薬の残りがいつまで使えるかについては、薬の種類によって対応が分かれます。
慢性疾患で定期的に処方されるアレルギー薬や、頓服として手元に残ったロキソニンなど期限切れの痛み止めを「痛いから」と安易に飲む人がいますが、自己判断による服用は危険です。以前処方された時と現在の痛みの原因が異なる場合、症状を覆い隠して重大な病気(胃潰瘍や内臓疾患など)の発見を遅らせる恐れがあります。また、PTPシート(錠剤が入った銀色のシート)から取り出された一包化錠剤は吸湿しやすく、数ヶ月で劣化が進みます。
さらに危険度が高いのが抗生剤です。期限切れの抗生物質は極めて危険であり、中途半端に薬効が落ちた抗生剤を飲むと、体内の細菌を完全に死滅させることができず、薬剤が効かない「耐性菌」を生み出す温床となります。処方された抗生物質は医師の指示通りに飲み切るのが原則であり、万が一残った場合も絶対に再利用してはなりません。