彼女が家族とともに渡英し、ロンドンへと生活の拠点を移したのは小学生の頃だった。多角的な視点と多様な価値観が日常に溶け込む環境で過ごした年月は、彼女に流暢な英語力だけでなく、多角的な表現感覚をもたらした。日本のメディア露出から意図的に距離を置いたことで、過剰な喧騒に惑わされることなく、伸びやかに自らの感性を育むことができたのだ。
かつて母・今井美樹が「PIECE OF MY WISH」などで提示した凛とした佇まいと、父・布袋寅泰がグローバルなステージで培ってきた冒険心。二人のイズムは確かに息づいているが、現在の彼女が選ぶ言葉や装いには、ロンドンのストリートカルチャーや現代アートに影響を受けた独自のフィルターが感じられる。