池の底までくっきりと見通せる透明度と、鮮やかな青色。この不思議な光景を生み出している秘密は、秋吉台に代表されるカルスト台地の地質構造にある。カルシウム分を含んだ地下水が長年にわたりろ過され、太陽光のうち波長の長い赤色光を吸収し、青色光だけを強く反射することで、あの吸い込まれそうな色彩が生まれるのだ。
だが地元には、科学だけでは説明しきれない伝承も残る。かつてこの地を開墾した長者が水不足に苦しんだ際、夢枕に立った弁財天の告げ通りに社を建てて祀ったところ、たちまち霊水が湧き出たという伝説だ。今も池のすぐ傍らには弁財天が鎮座し、訪れる人々を静かに見守っている。