創業者の井上剛志氏が率いた株式会社MJGは、首都圏を中心に商業施設や駅前の好立地へ怒涛の勢いで出店を重ねた。「骨盤矯正」や専門施術を前面に打ち出したブランディングは一見、時代のニーズを完璧に捉えたかのように見えた。凄まじい出店スピードはメディアの熱視線を集め、業界内でも圧倒的な存在感を見せつけていたのだ。
だが、その急拡大を支えていた財務基盤はすでに限界を超えていた。信用調査機関である帝国データバンクや東京商工リサーチが公表した破綻時のデータによれば、膨大な固定費と過度な設備投資が経営を直撃。約25億円もの負債を抱え込み、あえなく事業停止へと追い込まれたのである。事業モデルの構築を欠いた無謀なスケールアップが、破滅へのカウントダウンを早めた。