長引く原材料費や物流費の高騰を受け、おでんの定番具材である大根やちくわ、玉子もかつての「1品100円前後」から「150円〜180円台」へと価格帯がシフトした。一見すると買い控えが懸念される価格上昇だが、売上は堅調だ。その裏には、1品あたりの圧倒的なクオリティ向上の仕掛けがある。
例えば大根は、専用の契約農園で栽培された糖度の高い銘柄を使用し、芯まで短時間で出汁を染み込ませる特殊な真空調理技術を採用。練り物に関しても、高級白身魚のすり身比率を引き上げ、歯ごたえと溢れる旨味を極限まで追求している。「安さで腹を満たすファストフード」から、「手軽に買える本格的な一品料理」へとポジショニングを転換させた戦略が見事に結実している。