佐藤信介監督が手がけた大作『アイアムアヒーロー』は、まさに邦画サバイバルホラーの金字塔だ。東宝が配給を担い、大ヒットを記録した本作は、日常が侵食されていく恐怖を徹底的なリアリティで描き出した。冴えない漫画家アシスタントの主人公が、突如としてゾンビ化する世界で散弾銃を手に足掻く姿は、観る者の心に深く刺さる。
ショッピングモールでの壮絶な攻防戦をはじめ、息をのむアクション演出は圧巻の一言。佐藤信介の手腕によって構築された圧倒的な世界観は、国内外の映画祭で高い評価を獲得し、日本ゾンビ映画の表現の幅を一気に広げる決定打となった。