カテーテル挿入に伴う不快感を極限まで減らすため、医療資材と手技のアップデートが止まらない。従来使用されていた親水性潤滑ゼリーに加え、現在ではキシロカイン(局所麻酔薬)を配合した潤滑ゼリーを尿道口およびカテーテル表面に塗布する手法が標準化されている。これにより、仮に麻酔からの覚醒が早まったとしても、局所の神経麻痺作用によって痛みの伝達がブロックされる。
カテーテル自体の材質も大幅に進化した。従来のラテックス製から、組織適合性が高く柔軟性に優れたフルシリコン製や、摩擦係数を極限まで下げた特殊コーティングカテーテルへの移行が進む。素材の硬さや表面の摩擦が改善されたことで、術後の尿道痛や尿道炎の発症率は過去10年で大幅に低下している。