高木の仕事は芸術写真の領域にとどまらない。日本帰国後、彼は『smart』『EYESCREAM』『MEN'S NON-NO』といった感度の高いカルチャー・ファッション誌で第一線のフォトグラファーとして活躍した。
当時のファッション写真は、スタジオでの過剰なライティングやデジタル補正が全盛を極めつつあった。その中で高木は、ロケーションの空気感を活かした自然体なポートレートを提示した。モデルやクリエイターが見せるふとした表情、服が纏うリアルな質感。作り込まれた虚構ではなく、街の気配を感じさせるビジュアルスタイルは、当時の若者カルチャーに多大な影響を与えた。