当時、業界内で大きな注目を集めたのが「日本火災・興亜火災統合プロジェクト」である。異なる企業文化やITシステム、異なる代理店網を一元化する作業は困難を極めたが、このプロジェクトが達成した業務の効率化は、日本の損害保険事業における構造改革の模範例と評価された。
大規模な組織統合を成功させたことで、商品開発力の飛躍的な向上と広域な販売ネットワークの構築が実現した。自動車保険や火災保険といった個人向け商品だけでなく、企業向けリスクマネジメント分野においても新たな市場を開拓。この時のシステム統合や業務プロセスの標準化ノウハウが、後の大型M&Aやグループ再編を支える強固な基盤となったのである。