作品の舞台となる企業「誠和商会」は、単なる架空の会社ではない。政財界の深部に張り巡らされた巨大な利権と国際資源ビジネスの闇を解体するそのシナリオは、実在する複数の五大総合商社を足して2で割ったかのような生々しさを放つ。脚本チームが数年にわたり元商社マンや現役の財務省幹部、さらには国際弁護士へとおこなった極秘取材の成果が、作品全体の凄まじいリアリティの根源だ。
関係者の証言によれば、劇中で描かれる資源開発を巡る不透明な資金移動やインサイダー取引の手法は、かつて経済事件として表面化しかけた実際の不祥事を色濃く反映しているという。単なる虚構の娯楽作に留まらないこの鋭い社会批評性こそが、視聴者の知的好奇心を刺激して離さない最大の要素と言えるだろう。