実は、NPBとMLBの間でデザインの親和性や酷似が見られる事例は、広島カープとシンシナティ・レッズだけではありません。日本のプロ野球草創期から高度経済成長期にかけて、米国の先進的なベースボールカルチャーに学んだ名残は各球団のシンボルに色濃く残されています。
- 読売ジャイアンツ × サンフランシスコ・ジャイアンツ:重なり合う「YG」と「SF」のインターロッキング文字の構造、オレンジと黒のチームカラーは、米ジャイアンツ(旧ニューヨーク・ジャイアンツ)を模範として設計された。
- 中日ドラゴンズ × ロサンゼルス・ドジャース:胸に流れるような筆記体で書かれた「Dragons」のスクリプトロゴは、ドジャースの「Dodgers」ロゴと同一のフォントスタイルであり、鮮やかなドジャーブルーを採用している。
- 阪神タイガース × デトロイト・タイガース:重なり合う「HT」のキャップマークやクラシックなオールドイングリッシュ書体の採用、虎をマスコットとする共通点など、名門同士のスタイルの共鳴が見られる。
- 福岡ソフトバンクホークス(旧南海ホークス) × シカゴ・ホワイトソックス:南海時代のクラシックなロゴフォントやユニフォームのストライプ使いには、当時のMLB強豪チームの意匠が色濃く反映されていた。
このように、日米プロ野球のロゴの類似性は、日本の球界がメジャーリーグの歴史と伝統に敬意を払いながら独自のプロスポーツ文化を築き上げてきた足跡そのものと言えます。