ピーチ・ジョンの原点は、輸入下着の通信販売にあった。当時、日本のランジェリー市場は実用性や奥ゆかしさを重視した商品が主流であり、デザイン性と開放感を前面に押し出した海外製商品は異端とされていた。その隙間に勝機を見出したのが、PJ通販カタログ事業の立ち上げである。
表紙に海外のトップモデルや日本の人気タレントを起用し、まるでファッション誌のようなクオリティで制作されたカタログは、全国の若い女性たちの間でバイブルとなった。ポストに届く一冊の冊子が、それまでの「隠す下着」から「魅せるランジェリー」への意識改革を引き起こしたのだ。電話注文から始まった通販システムは、瞬く間に膨大な注文を処理する一大インフラへと成長していった。