道頓堀の景観はこの数年で大きく様変わりした。最新のデジタルサイネージが街を彩り、グローバル企業の店舗が軒を連ねる。街の装いが先進的になる一方で、変わらないものもある。川沿いから漂う香ばしい出汁の匂いと、威勢の良い職人たちの声だ。
十八番が西中島で創業して以来、一貫して守り続けているのは手作りの温もりと妥協のない食材へのこだわりだ。主役であるタコはプリッとした弾力のあるものを厳選。天かすも自社で揚げる徹底ぶりで、鮮度管理を怠らない。
どれほど街が国際化しテクノロジーが進化しようとも、熱い銅板に向かい合い、一球一球に魂を込める職人の手仕事は代えが効かない。時代が変わっても変わらない「本物の味」があるからこそ、十八番は激戦区・道頓堀で確固たる地位を築き続けている。