現在、動画配信サービスやDVD再発の現場で大きな課題となっているのが、昭和・平成のテレビ番組アーカイブの取り扱いだ。不適切とされる表現が含まれる過去の映像作品を、どう後世に残していくべきなのか。
安易に「封印」や「お蔵入り」にすることは、文化的な歴史の抹消につながるという指摘もある。欧米の映像メディアでは、作品冒頭に「当時の時代背景や社会的認識を尊重し、現在の基準とは異なる表現が含まれています」といった注記(ディスクレーマー)を表示した上で公開する手法が一般的になりつつある。日本においても、単なる排除ではなく、過去の作品を歴史的文脈の中でどう位置づけるかという議論が求められている。