華々しい結婚から約7年半の婚姻期間を経て、1998年にふたりの関係は終わりを告げました。ふたりの間に子供はいません。破局に至った決定的な要因として、主に3つの背景が浮かび上がっています。
第一に、ライフスタイルの根本的なすれ違いです。天性の音楽家として感情を極限まで研ぎ澄ませて曲作りに没頭する玉置と、規律正しく着実にキャリアを積み重ねたい薬師丸との間で、日常のリズムや生活観に次第にズレが生じていきました。
第二に、玉置の繊細すぎる芸術家肌な気質です。創作活動における感情の起伏を受け止め続ける中で、家庭内に拭えない緊張感が漂うようになったと伝えられています。さらに第三として、お互いの実家や家族関係を巡る価値観の違いも重なり、夫婦としての修復が困難なレベルに達していきました。
一部で取り沙汰された慰謝料については、双方が納得の上で円満に話し合いをまとめたため、金銭の支払いは一切ない「ゼロ円離婚」でした。財産分与のみを淡々と済ませ、法的な争いも皆無。愛憎劇による破綻ではなく、お互いの自立を尊重した結果の決断であったことが窺えます。