日本のモバイル通信史において、2001年にスタートしたNTTドコモの「FOMA」はまさに一時代を築いた金字塔だった。当時の常識を覆す高速データ通信を実現し、iモード文化を爆発的に普及させた主役である。しかし、同社が打ち出した「FOMAサービス計画」の終了ロードマップは、時代の大きなうねりとともに着実に履行されてきた。
大手3社が相次いで旧世代網を閉鎖する背景には、急増するモバイルデータトラフィックへの対応がある。限られた電波資源を、より通信効率の高い4Gや5Gへと集中させるためだ。FOMAをはじめとする3G回線の停波によって空いた周波数帯は、今後の超高速・低遅延な次世代通信網へと再割り当てされることになる。