劇中の鉄道突入シークエンスは、単発の思いつきではなく緻密な二段構えで展開されました。その先陣を切ったのが「無人新幹線爆弾(N700系)」であり、続いて投入されたのが「無人在来線爆弾(E231系・E233系など)」です。両者には明確な戦術的差異と役割分担が設定されていました。
第1波の無人新幹線爆弾は、東海道新幹線などの高速走行性能を活かした先制強襲ストライクです。長大編成の新幹線が時速数百キロのトップスピードでゴジラの足元へ滑り込み、初動の覚醒とエネルギー消費を誘発させました。軽量高剛性ボディと圧倒的な最高速度による「鋭利な一撃」が新幹線の役割です。
対する第2波の無人在来線爆弾は、ビル倒壊によって一時的に立ち上がろうとするゴジラに対し、複数路線から時間差・波状攻撃で畳み掛ける決定的な制動打撃を担いました。都心部を網の目のように走る過密ダイヤの在来線ネットワークをそのまま利用し、山手線、京浜東北線、中央線、東海道線など複数編成が全方位から集結。逃げ場を完全に塞いだ状態で連続炸裂させることで、巨大な標的を完全に地面へと叩きつけました。