音楽特番において常に視聴者の厳しい視線が注がれるのが「生歌か、口当て(口パク)か」というクオリティの議論です。今大会でも、アーティストごとの音響アプローチの違いがSNS上で激しい論争を呼びました。
ミュージカル俳優陣や実力派シンガーたちによるアコースティック編成のステージでは、ブレス音や繊細なビブラートまで克明に拾われ、視聴者からは「まさに本物の歌声」「これぞ音楽番組の醍醐味」と賞賛が集中しました。その一方で、激しいフォーメーションダンスを披露する一部のボーカルグループに対しては、被せ(ガイドボーカル)の比率が高かったことから「生歌感が薄い」「口パクに見えて冷める」といった厳しい指摘が上がったのも事実です。
近年の大型音楽番組では、激しいダンスパフォーマンス時の音像を安定させるために、高度な音響処理やプリレコーディング音源と生歌のハイブリッドミキシングが採用されるケースが増加しています。これが視聴者の「生歌への期待値」との間にギャップを生み出し、賛否両論を巻き起こす直接的な要因となっています。