今でこそ坂上家の不動の「四男」として親しまれているパグゾウですが、その生い立ちは決して平坦なものではありませんでした。二人の出会いは、あるペットショップの一角でした。
生後数か月を過ぎても引き取り手が見つからず、体の発育が遅れていたパグゾウ。下痢を繰り返し、他の子犬たちのように元気よくアピールすることもできず、ゲージの隅でうずくまっていた姿を坂上さんが見つけました。当時のパグゾウは極めて虚弱体質で、獣医師からも成長を危ぶまれるほどでした。
「この子は自分が引き取らなければ助からないかもしれない」——そう直感した坂上さんは、即座に家族として迎え入れる決意を固めました。自宅に連れ帰ってからは、消化の良い特別食の手作りや徹底した温度管理、頻繁な通院など、昼夜を問わない献身的な看病が続けられました。坂上さんの深い愛情に応えるようにパグゾウは徐々に体力をつけ、見違えるほどふくよかで愛嬌たっぷりの成犬へと成長を遂げたのです。