当時のテレビ界において、キー局の女子アナウンサーは単なる会社員ではなく、アイドル以上の清廉性を求められる存在だった。特にTBSの看板アナとして順風満帆なキャリアを歩んでいた彼女の報道は、深夜の開放感も手伝ってか、あまりにも生々しく世間に伝わってしまった。白昼堂々ならぬ「深夜の路上」というシチュエーションが、週刊誌の格好のターゲットとなったのは言うまでもない。
しかし、この事件が残した爪痕は、単に「イメージダウン」という言葉だけでは片付けられない。視聴者が求めていた「作られた偶像」と、彼女たちが見せた「生身の恋愛」とのギャップが、メディアの欺瞞性を浮き彫りにした瞬間でもあった。