日本テレビのアナウンス部における最大の特徴は、「スポーツ実況、とりわけ箱根駅伝中継の技術継承」にあります。正月2日・3日の2日間にわたる生中継は、1秒のミスも許されない過酷な現場であり、日テレ男性アナウンサーにとって最高の晴れ舞台であり試練の場です。
過去には徳光和夫氏や平川健太郎アナ、蛯原哲アナらが築き上げた実況メソッドは、徹底した現場取材とデータ整理に基づいています。若手・中堅アナウンサーは、真夏から各大学の夏合宿に足を運び、監督や選手と寝食を共にしながら数百ページに及ぶ「取材ノート」を作成します。この厳しい現場主義によって鍛え上げられたアナウンススキルが、災害報道や生放送のハプニング時における臨機応変な対応力の源泉となっています。
学歴構成を見ても、早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、法政大学、明治大学といった難関大学の体育会出身者やアナウンス研究会出身者が多く、知力と体力を兼ね備えた人材が抜擢される構造が確立されています。