この革新的な店舗網を展開しているのが、株式会社ファンタジスタだ。同社を率いる代表の谷原秀斗氏は、かつて食品業界の現場で大量の食品が手つかずのまま捨てられていく不都合な現実に強い危機感を抱いた。まだ充分に味わえる食べ物が、日付の印字ひとつでゴミと化す矛盾——。そこから同氏の挑戦が始まった。
谷原氏が目指したのは、単なる安売り店ではない。メーカーと消費者の双方に利益をもたらす三方良しの商流を作ることだった。廃棄費用を払ってまで処分していたメーカーにとっては在庫の現金化が可能となり、消費者にとっては家計を助ける買い物体験となる。この理念が、店舗の急速な支持拡大を支えている。