日本テレビ『THE MUSIC DAY』の櫻井翔、フジテレビ『FNS歌謡祭』の相葉雅紀など、他局の大型音楽特番にも看板司会者が存在しますが、『音楽の日』における中居正広と安住紳一郎のコンビは、明確に異なる力学で成立しています。
その最大の強みは「アーティスト目線」と「報道・進行のプロ目線」のハイブリッド構造にあります。
中居正広は、長年トップアイドルとして巨大ステージに立ち続けてきた経験から、出演アーティストの緊張感やステージにかける思いを瞬時に察知します。生放送特有の尺(放送時間)の押し引きが発生した際、アーティストに余計なプレッシャーを与えず、自然体でトークを広げたり巻き取ったりする技術は天性のものです。
一方の安住アナは、生放送番組『THE TIME,』や『情報7daysニュースキャスター』で培った精密なタイムコントロールと正確無比なアナウンス力で全体の屋台骨を支えます。中居正広が意図的にアドリブを仕掛けて緊張をほぐし、安住アナが絶妙なツッコミとともに本筋へ引き戻す。この相互補完関係が、生放送特有の心地よい緊張感と安心感を生み出しています。