高校卒業後、彼女が選んだ進路は看護専門学校だった。かつて大怪我を負った自分に優しく寄り添ってくれた医療従事者への感謝と、他者の命を支えたいという思いが、その背中を押したとされる。激しいトラウマを抱えながらも、医療の現場という生死が交錯する場所に自らを置いた決断には、並々ならぬ覚悟が窺える。
看護師として患者に寄り添う日々の中で、彼女は自身の体験をひけらかすことは決してなかったという。だが、苦しむ人に注ぐ眼差しや手当ての丁寧さには、凄惨な痛みを身をもって知る者だけが持つ深みがあった。自らの悲劇を「命を守る力」へと昇華させた生き方は、真の意味での人間の強さを物語っている。