歴史の闇に埋もれかけた外交の舞台裏に光を当て、市民レベルでの議論を巻き起こしているのがドキュメンタリー『サンフランシスコ講和条約と台湾』である。公文書館に眠っていた極秘電報や当事者たちの証言を丹念に拾い集めたこの作品は、単なる歴史の解説にとどまらない重厚な歴史ドキュメンタリーとして大きな反響を呼んでいる。
かつてTVで放映された本編や関連する解説映像は、現在もNHKオンデマンドをはじめとする動画配信サービスで視聴可能だ。さらにYouTube上でも、気鋭の研究者やジャーナリストによる検証動画が多数投稿され、若い世代を中心に数十万回単位で再生されている。戦後処理の「未解明の部分」に触れる映像コンテンツの広がりは、過去の歴史問題が今や自分たちの安全保障に直結する身近な問いであることを視聴者に印象づけている。