館内に入ってまず圧倒されるのが、展示車両の「近さ」だ。ガラス越しではなく、呼吸が届くような距離感で本物の陸上自衛隊装備を観察できる。
特に圧巻なのは、日本の技術の結晶である10式戦車と90式戦車の並立展示だ。装甲の質感を目前で確認できるだけでなく、細部のディテールや履帯(キャタピラ)の重厚感まで肉眼でじっくり観察できる。ミリタリーファンでなくとも、その機能美とスケール感には息をのむはずだ。
屋外展示場には、実際に運用されていたヘリコプターや自走砲、装甲車がズラリと立ち並ぶ。季節の風を感じながら巨体を仰ぎ見る体験は、一般的な美術館や博物館では味わえない独特のリアリティを醸し出している。