この島を語る上で欠かせないのが、島の名をそのまま冠した世界的な超大型犬の存在だ。フサフサとした極厚の被毛と頑丈な骨格、そして足指の間の水かきを持ち、かつては極寒の海で溺れる漁師を救い出し、重い荷ソリを引く作業犬として島民の暮らしを支え続けてきた。
体重が70キロを超える個体も珍しくないが、その性格は「優しさの代名詞」と評されるほど温厚で忍耐強い。現地では今も家族の一員として愛されており、海岸線を散歩する姿や港で波を見つめる姿が日常の景色に溶け込んでいる。犬種としての歴史と島民の暮らしが深く結びついているからこそ、この地に漂う独特の温かみが形作られているのだろう。