平子理沙の華々しいキャリアは、1990年に開催された『第1回日本美人大賞』でグランプリを受賞したことから幕を開けました。当時19歳だった彼女は、圧倒的な小顔と大きな瞳、そして愛らしいぽってりとした唇を持ち、審査員を唸らせました。フジテレビ系の深夜番組『F1ポールポジション』でのキャスター起用などを経て、本格的にファッションモデルの道を歩み始めます。
特に『JJ』の専属モデルとして活躍した1990年代前半は、まさに黄金期と呼ぶにふさわしい輝きを放っていました。当時の女性誌を彩った平子理沙のJJ時代の画像を振り返ると、ストレートのロングヘアにナチュラルな太眉、ヘルシーな笑顔が印象的で、コンサバティブ全盛の誌面においてひときわ洗練されたストリート感と透明感を放っていました。その後、活躍の場を『ViVi』へ移すと、エッジの効いたモードから甘美なガーリースタイルまで自在に着こなし、カバーガールとして読者アンケートで常にトップを独占します。
モデルとしての彼女の特異性は、単に洋服を綺麗に見せるだけでなく、「理沙買い」と呼ばれる現象を巻き起こした自己プロデュース力の高さにありました。彼女が誌面で身につけたリップカラーやチーク、私物のアクセサリーは瞬く間に全国のショップから完売。単なる誌面モデルにとどまらず、原宿や渋谷のトレンドを動かすインフルエンサーの先駆けとして、平成のファッションシーンに確固たる足跡を刻みました。