山本美香さんは映像リポートのみならず、言葉を通じて次世代へ平和の尊さを伝える執筆活動にも心血を注ぎました。特に代表作となった児童書『ぼくの村は戦場になった』(ポプラ社)は、アフガニスタンの少年兵や子どもたちの日常をみずみずしい筆致で描き出し、第53回産経児童出版文化賞を受賞しました。
他にも、自らの取材哲学を綴った『戦争を取材する―子どもたちは何を体験したのか』(講談社)や『中東和平への道』など、数多くの著書を残しています。彼女の文章に共通しているのは、難解な国際政治の専門用語を排し、読者の心に直接語りかけるような平易で温かみのある言葉選びです。
これらの作品は現在でも全国の学校図書館や平和学習の副読本として広く読み継がれており、紛争地で生きる同世代の子どもたちの痛みに触れる貴重な窓口となっています。