世間を驚かせた過激な表現の背景には、常に社会通念やメディアの自主規制との壮絶な戦いがありました。特に加納が手掛けたヌード写真は、一部のPTA団体や保守層から「過激すぎる」「猥褻ではないか」という強い批判を浴びる一方、若者やクリエイター層からは熱狂的な支持を集めました。
90年代以降、バラエティ番組『浅草橋ヤング洋品店』などで見せた強烈なキャラクターによって、世間では「怖いおじさん」「暴走するご意見番」というパブリックイメージが定着します。しかし、ネット上で当時の写真集やインタビューを再評価する動きが広まるにつれ、「テレビでの過激な言動の裏には、妥協を一切許さない本物の職人気質と表現への純粋さがあった」という見方が支配的になっています。噂やスキャンダルに惑わされず、写真そのものが持つ圧倒的な説得力こそが、加納典明の真価を物語っています。