家柄の華々しさに注目が集まりがちですが、安西孝之氏の実業家としての歩みも極めて堅実かつ卓越したものでした。大学卒業後に昭和電工へ入社すると、持ち前の誠実なリーダーシップで頭角を現します。
関連会社である昭和アルミニウムの役員や、昭和電工本体の取締役・常務取締役などを歴任。日本の高度経済成長期からバブル崩壊後の構造改革期にかけて、素材・化学産業の近代化や事業再編に尽力しました。派手なスタンドプレーを好まず、現場と対話を重ねながら着実に企業価値を高める経営スタイルは、財界幹部からも高く評価されていました。