日本漢字能力検定協会が運営する「漢字ペディア」などのデータベースを紐解くと、標準的な漢検1級レベルを超える難読漢字の膨大な世界が広がっている。そこで見えてくるのは、「実生活で機能する文字」と「知識としての難字」の鮮やかな境界線だ。
実用性という意味では、常用漢字の最高画数である「鑑(23画)」や「鬱(29画)」あたりが現実的な上限と言える。しかし、検定試験や言語研究の文脈において、画数の多い難字は人々の探求心を刺激する格好の対象だ。利便性をはるかに超えた場所に存在するからこそ、難字は現代においても知的エンターテインメントとしての輝きを放ち続けている。