シリコン素材は柔軟性や耐熱性に優れる一方で、表面に無数の目に見えない微細な隙間(多孔質構造)を持っています。この隙間が、冷凍庫内に漂う食品の酸化した油分や生魚・肉・ニンニクなどの揮発性ガスを強力にキャッチしてしまいます。
さらに、水道水に含まれる微量のミネラル分やカルキ成分が氷を作る過程で濃縮され、シリコンの表面に結晶化して蓄積します。そこに庫内の生活臭が結びつくことで、水洗いだけでは到底落ちない複合的な悪臭へと変化する仕組みです。
新品開封時に感じる独特のケミカル臭は、製造工程で使われる揮発性成分(シロキサンなど)の残留が主な要因です。人体への急性毒性はないものの、そのまま使用すると氷に風味が移ってしまうため、使用前の適切な初期洗浄が欠かせません。