スタジアム周辺には複数の鉄道路線が張り巡らされている。メインとなるのは、都営地下鉄大江戸線の国立競技場駅、JR中央・総武緩行線が乗り入れる千駄ケ谷駅および信濃町駅、そして東京メトロ銀座線の外苑前駅だ。ここに東京メトロ副都心線の北参道駅を加えた5駅が主要なアクセス拠点となる。
国立競技場駅はA1・A2出口を出れば目の前がスタジアムという圧倒的な近さを誇る。だが、ここには最大の落とし穴が存在する。地下深くへと続く動線ゆえに、退場時にはエスカレーター周辺で極めて厳格な入場制限が敷かれるのだ。雨の日には濡れずにアクセスできる利点がある反面、ピーク時には改札手前で長蛇の列に巻き込まれる覚悟が求められる。
地上駅である千駄ケ谷駅と信濃町駅は、それぞれ西側・東側の観客を捌く要所だ。千駄ケ谷駅は改札口が広く設計されているものの、新宿方面へ向かう上りホームのキャパシティが逼迫しやすい。信濃町駅はバックスタンド側のゲートから近いが、駅前へと至る歩道橋が巨大なボトルネックと化す。一方、外苑前駅は表参道や渋谷方面へ直通できる利便性があるものの、ホーム自体の幅が狭く、改札外まで規制ラインが伸びるケースが日常茶飯事だ。
そこで浮上するのが「第5の選択肢」である北参道駅だ。スタジアムから明治通り方面へ向かって徒歩12分ほど歩く必要があるが、イベント直後でも入場規制がかかることは極めて稀である。副都心線を経由して渋谷、新宿三丁目、池袋方面、さらには東急東横線方面へ直通できるため、混雑ストレスをゼロにしたい観客にとっては最もスマートな迂回ルートとなる。