『ワイルド・スピード』が達成した最大の功績は、ハリウッド映画産業とグローバルな自動車産業の境界線を劇的に塗り替えたことにある。それまでアメリカのストリートカルチャーにおいてマイノリティだった日本車(JDM)のカスタム文化を、一気にメジャーシーンへと押し上げた。
三菱自動車工業株式会社をはじめとする日本の自動車メーカーが生み出したスポーツモデルは、この映画の世界的ヒットをきっかけに海外市場でカルト的な人気を獲得。カーアクション映画というジャンルそのものを再定義し、映画のスクリーンがそのまま世界のカスタムトレンドを牽引する巨大な発信基地となったのだ。